世界一の雑貨屋をめざして。

今までの道のりを振り返ったり、色々とあった出来事を綴りながら、雑貨との出会い、店作りへのこだわりなどを、自分なりに思考整理しつつ、 「最高の雑貨屋さんとはどんなものか」を探しながら記事にしています。

32, 商談して不思議と社会人っぽくなった…かも

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その当時扱っていた「リンベル社」のカタログギフト。
今はデザインも内容も変わってますね。

 

営業企画販促課で初めてのお仕事。
カタログギフトを導入する時の事です。

カタログギフトとは、
例えば2000円のカタログを買って、それをギフトで差し上げると、
受け取った人は、カタログの中から好きなものを選べる。
というもの。
最初に話を聞いた時は、「あったまいいーー!!」と思いました。

今では色々な雑貨屋さんで、
オリジナルのカタログギフトを作るお店もあるくらい、
一般にも普及していますよね。

この頃は、結婚式やお葬式で使われるくらいで、
普通のギフトとしての需要はまだまだ少なかったように思います。
(もしかしたら僕の勉強不足だったのかも。)
 

そんなカタログギフトを、会社で導入する事になりました。
その当時の雑貨屋さんとしては珍しい事だったと思います。
他で見た事なかったし。
このネタの出所はどこの誰だったんだろう??


こういう、
商品でもない、
なんだかわからない
そんなものを扱うのが営業企画という部署のようです。
なるほど!


誰から言われたのか忘れたけど、
そのカタログギフトの会社に連絡をしろ!と言われ、
商談のアポを取る事になりました。
 
アポですよ。アポ。

みんな普通に使ってる横文字ですが、
「へ~んなの。」
と思ってたのに、自分が使う番になりました。

初めてマウスを習った時の「クリック」と同じく、
「みんな気取ってるなぁ~。」
なんて思ってましたけど、普通に使うんですよね。
なんだかくすぐったい感じ。
 

慣れないカタコトの言葉で電話をして、
担当の方に取り次いでもらい、
どうにか商談の日程を決める事ができました。
あーよかった。


初めてのアポで、戸惑ってましたけど、
それよりも、初めての商談じゃないですか!?
何を話せばいいのやら。。。


後日、商談の日。

先方の方がやってきて、
総務の大先輩から内線がかかってきました。
「藤田君、ご予約のお客様ですよ」

(うわー!来た-!)

あらかじめ予約を入れていた会議室へご案内をお願いし、
そこへ資料やら、名刺やらを持って向かいます。

(あー!緊張する!!)


ノックして会議室へ入り、
改めて名刺交換。

マナーなんかさっぱりわかりません。
誰かに聞くなり、本を読むなりしておけば良かった。。。

机越しにはダメとか。
ちゃんと立って、相手の目を見ながら名乗るとか。
相手の名刺より、高い位置で渡すか、低い位置で渡すかとか。
名刺は名刺ケースに載せておくとか。
名前を確認して、その話題に触れてみるとか。
まったく知りませんでした。。。

ぎくしゃくとした態度で名刺を交換して席に着くと、
同期がお茶を入れてくれました。
(ありがとう。。。)
 

お茶を入れてもらうの、実は苦手です。
気が引けちゃうというか、申し訳ないといういうか。
年下で、自分の部下ならいいのですけど、
同じ年とか、同期、先輩、年上の方に何かをしてもらうのって、
とても申し訳なく思ってしまいます。
 
その後の商談では、自分でお茶を持っていったりしてました。

だって、お茶を運ぶために会社へ来てるわけじゃないんですものね。
とは言え、対外的にはダメですね。こんな事をしてしまっては。
その当時は、そこまで考えが至りませんでした。


ぎくしゃくとしたマナー知らずの名刺交換も終わって、
商品の内容、取り扱い方、店頭での受付方など、色々と話しを聞きます。

一通り説明を受けて、資料をいただいたり、メモをとったりと、てんやわんや。

商談が終わると、ほーっ・・・と気が抜けてしまいました。


会社対会社として話をするって不思議ですよね。
個人で話をするのとはかなり違います。
名刺を交換した時に、
「この会社の名前で働いているんだ…」と、不思議な気持ちになりました。

会社の代表として、窓口として、お話をする。
本来であれば、店頭でお客様と接する時も、同じ事のハズなのですが、
相手が会社で、こっちも後ろにたくさんの店舗や仲間がいる。
そう思うと責任の重さが違います。

会社ってたくさんの責任を背負ったものなのですね。

 
その後、商談結果をまとめて、店舗用のマニュアルを作成に取り掛かりました。
こういうのは得意!
だったのですが、
何度も添削をしていただきました。。。

この企画は、結婚式場が近い店舗では好評で、
「当たればデカい売上構築策」として、活用していただけました。
よかった。よかった。

僕が見つけてきたら、鼻も高いのですけど、
ぎこちなく商談して、手引きを作成しただけです。
それでも、少しはお店の役に立てたので嬉しかったな。


こんな経験をちょっとずつして、
やっと社会人らしくなってきた。
と、思った出来事でした。
働くって、大変。

 

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