世界一の雑貨屋をめざして。

今までの道のりを振り返ったり、色々とあった出来事を綴りながら、雑貨との出会い、店作りへのこだわりなどを、自分なりに思考整理しつつ、 「最高の雑貨屋さんとはどんなものか」を探しながら記事にしています。

8, ところで、雑貨屋って・・・何だ?

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plus smile 春日部店オープンの時の写真 2007年11月
30坪の店内に、ぎっちりと様々な雑貨を扱っていました。

 

そもそも、雑貨屋という言葉ができたのは、つい最近の話です。
バイトしていた頃は、「お前の店は何屋なんだ?」と聞かれると、
「・・・何でも屋だよ」と答えてました。
お店を表す適切な言葉が無かったのです。

あれから25年。
雑貨屋はずいぶんと進化して、多岐にわたって広がりました。

僕のやっていた雑貨屋は、
輸入品や国内の商品を扱っている、誰でも楽しめるお店でした。
その中には、ジョーク商品や、パーティ商品、ぬいぐるみなどもあったのですが、
これがおもちゃ屋と勘違いされる原因になっています。

A:ところで、おもちゃ屋と雑貨屋って何が違うの?
僕:全然違うじゃん!こっちは雑貨、あっちはおもちゃ!
A:ふーん。。。同じじゃん。

そう考えるのが普通ですよね。

おもちゃっぽくない商品もあったんです。
大人が使える、普通の商品。
喫煙具や、絵画、食器、ブランドの傘やハンカチ、陶器などもありました。
なのに、なんでおもちゃ屋と勘違いされるんだ?
おもちゃ屋とは違うぞ!
という、反発する気持ちからか、変なプライドが残っています。

もちろん、おもちゃ屋さんをバカにしているわけではありません。
おもちゃ屋さんは、子供の頃に1度は憧れる場所。
夢と楽しさが詰まった別世界ですものね。

雑貨屋は子供の店と間違われやすいのですが、
当時は、店内に子供がいると、「何で??」と思ってました。
来るお客様は、普通に大人の方ばかりだったのです。


そんな雑貨屋でしたが、だんだんとキャラクター雑貨が売れ始めたので、
それをどんどんと広げていくようになります。
こうなると、子供の店と言われても仕方ないような雰囲気。
それでも昔の名残で、喫煙具やブランドの商品、生活雑貨、インテリアなども扱ってました。

だんだんと、キャラクター以外が少なくなってきて、
気がついたら今の形になっていました。
お客様のニーズに応えていった結果です。

キャラクターだらけの店になった今でも、
大人も使えるキャラクター雑貨を意識するのはそのせいなのかも。


そんなキャラクター雑貨の業界なので、おもちゃの業界と似ているように思われますが、実はけっこう違っています。

仕入れルートがまず違います。
雑貨は新規で参入しやすいのですが、おもちゃはなかなか参入しにくい。
老舗玩具店とのつながりを大切にし、暗黙のテリトリーがあります。
メーカーのタイアッププロモーションも、新規ではなかなか難しい。

おもちゃは玩具。こどもが遊ぶ遊具です。
こどもに夢を与え、知育にも使われる、考えながら遊ぶためのもの。

雑貨は使えるものが多く、実用的な商品が中心。
実用品にキャラクターのブランドがついているのが、キャラクター雑貨です。
メーカーも一般品を作っている会社が多いですね。
だから新規でも参入しやすい。

最近は、だんだんと垣根が低くなってきていて、玩具店が雑貨を扱ったり、
雑貨店にも玩具があったりしています。
商品が中心の時代ではなく、使う人を軸に考える時代になってきたのですね。

この他にも、雑貨屋は多種多様に進化しています。

小中学生をターゲットにしている雑貨屋は、ファンシー雑貨屋。
こっちは文房具店からの流れで作られています。
文具屋さんに、かわいい文具が増えてきて、雑貨も始めたようなイメージ。
文具を使う子供をターゲットに、関連する商品を集めたお店です。
こちらも、だんだんとキャラクター雑貨が多くなってきています。

家具を扱っているお店が、少しずつ関連する雑貨を集めたのがインテリア雑貨屋。
元々は家具のような単価が高い商品を扱っているので、
多少単価が高い雑貨を置いても違和感がありません。
だから、オシャレな雑貨を多く扱っているのでしょうね。

食器を扱っているお店が、同じように雑貨を扱うようになったのが生活雑貨屋。
そもそも雑貨には食器が多いので、その境界線がわかりにくいですね。
インテリア雑貨っぽい商品も生活の一部として扱っていたりします。

インテリア雑貨も、生活雑貨も
ライフスタイルに合わせたMD構成で枝分かれしていますね。

生活雑貨の派生で、インテリアに近いテイストの文具を扱う店もあります。
僕の会社の「section」がそうですね。
ステーショナリー、バッグ、革小物など身の回りの小物を扱っていて、
ちょっとセンスがいい商品を中心に、オシャレな雑貨を展開しています。

チープな雑貨を集めた店もあります。
並行輸入やアジア生産の商品で値ごろ感を売りにしている生活雑貨店。
最近では300円ショップがあちこちで人気ですね。
ファンシー雑貨でも、アジアの商品を集めているスイマーも人気。
エスニックな商品を集めるのも、原価が安いアジアの商品だからできる技です。
アクセサリーなど、原価の安い商品を扱う店もあります。

最近では、アパレル店でも雑貨を扱う店が増えてきました。
ニコアンドや、ワールドのシューラルーのようなお店。
雑貨の市民権も拡大してきていますね。

最近の流れでは、キャラクターを扱う店も増えてきています。
インテリア、生活雑貨、アパレルショップもキャラクターをスポットで扱うようになってきました。
キャラクターが1つの文化になっているようです。
日本人って、子供っぽいですものね。

そんな風に競合店が乱立してきた中で、どうやって世界一を勝ち取るか!?
うーん。。。
楽しい(笑)

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