世界一の雑貨屋をめざして。

今までの道のりを振り返ったり、色々とあった出来事を綴りながら、雑貨との出会い、店作りへのこだわりなどを、自分なりに思考整理しつつ、 「最高の雑貨屋さんとはどんなものか」を探しながら記事にしています。

39, またまたプロジェクトが!

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書店さんの中に、雑貨がモリモリ。
当時は、文具、化粧品、アクセサリー、喫煙具、パーティグッズ、輸入菓子と、
キャラクター雑貨で構成されていました。

 

書籍卸の最大手さんと、「雑貨を書店で売りましょう!」
というプロジェクトがスタートします。

今でこそ、あちこちの本屋さんで雑貨を扱っていますが、
この頃はどこも文具くらいしか扱わなかったので、
かなり画期的な試みでした。


本屋に雑貨というと、ビレッジバンガードさんを思い浮かべます。
ビレッジさんが下北沢に店舗を出したのが1998年。
このプロジェクトのスタートが1995年です。
おお!こっちが先?(笑)
いえいえ、あちらは1988年頃からスタートしているので、
ウチが後みたいです。(残念)

ビレッジさんは、書籍と雑貨をクロスミックスさせた業態ですが、
このプロジェクトは、書店の中に雑貨のコーナーを作るというものでした。
書店の中に、CD販売のコーナーがあるような感じ。
インショップタイプのお店作りです。


そのプロジェクトのトップにウチの部長が立ちました。
そのため、僕には白羽の矢が立ちました。(笑)

今度は、営業企画 ” 販促 ” の部分が使われて、
僕はそのプロジェクトの販促担当になりました。

この頃は、なんでも屋だったので、
色々な企画に参加させてもらってましたが、
まだまだ下っ端の小僧でしたので、
重要なポストは他の人。

メインのバイヤー、
スーパーバイザーには、
僕なんかよりも遙かに優れた方々が集まりました。
今回は、本社スタッフではなく、
店舗からメンバーが中心。

前回の新コンセプトショップの時とは違って、
考える事が仕事ではなく、実行するのが前提のプロジェクトだったので、
即戦力になる店舗から引き抜かれるたのかな?

集められた特にバイヤスタッフの中でも、バイヤーの方が特にすごい。

今回は、書店の中で売る商品という事で、
扱う商品も今までとはまた一味違ったものになるのですが、
純文具(文房具屋さんで売られているような普通の文具)や、化粧品など、
今までの直営店では扱った事がないような商品が、
半分を占めているにも関わらず
そのバイヤーは当たり前のように仕事をこなします。

しかもバイヤー業務が初なのに。
すごい!

 
そのバイヤーを中止として、
部長が舵を取りながらプロジェクトが進みます。

僕なんか、すみっこでお手伝いくらいな存在。
この会社の人材の多さには驚かされます。

 
スーパーバイザーも店舗からベテラン店長が。
直営店のオペレーションスタッフとして、僕の後輩にあたる社員が1名。
全部で5人で、これからこの仕事をする事になりました。

営業企画販促はどうなるんだろう?
僕はいったい何者なんだろう?
ま、いっか。(笑)

 
仕事がもらえるというのは、本当にありがたい事です。
与えられた仕事の分、自分の幅が広がる。そう思っています。
・・・今は。

前はそんな風に考えてもいなかったな。
とにかく来るものを拒まずで、何でもやってました。

と、言うわけで、
新プロジェクトで展開するコーナーの店名(?)を作る事に。
前回の新コンセプトショップで、
店名やらロゴやらを作ったからその流れだろうな。


書店の中にインストアの形で店舗を導入する方式を採用したのに、
何で店名が必要なのか?
うーん。。。
何でだろう?

普通に雑貨を扱うのではなく、店名がある雑貨コーナー。
全国展開すれネームバリューが期待できるかもしれない。
それを狙ったのかも。


以前に、特価品をお店で販売するにあたって、
特価品らしからぬ、ELP(エブリディ、ロー、プライス)で売る!
という企画が上がりました。
その時には「新鮮特価」という、
無印良品さんをパクったようなネーミングと、
ロゴのデザインをした事があります。
これは、意外と好評でした。(当社比(笑))

店名となると、そう簡単にはいきません。

デザイン科時代に、ロゴタイプというのを勉強した事があります。
自分の名前をロゴにしたんだったかな?
とにかくたくさんアイデアを出せ!と教わりました。

簡単なものでも、100や200のデザインを出すのが当たり前。
線を1つとっても、そのラインでいいのか?と、
微妙なライン違いのデザインをしたり、
カラーもあれこれと試したり、
最高の1つを見つけるまでとことん考え抜く。
これがロゴのデザインだと。

この時の教えがあって、
100~200の店名候補を考えました。
もう、だんだんと訳が分からなくなってきます(笑)

その中から、イメージに合いそうなもの、
3つに絞り込んでロゴを作成しました。
ロゴも1つにつき、100近くのデザインを起こして、
納得のできる、最高のものを作りました。

 
ネーミングやロゴは、そんなに簡単なものじゃない。
もっとたくさんのサンプルを作って、
デザインを考えて、
練りに練って生み出すもの。
まだまだ詰めが甘かった。。。

独立してから店を出しますが、
そのネーミングも、この時の事を踏まえて、
考えに考えて、考え抜いたつもりではありました。
これも詰めが甘かったな。

本当の「プロ」とは、
最後の詰めが出来る人なんでしょうね。

 
それはさておき、
たくさん作った中から、3つのデザインに絞って最終選考が行われます。
デザインといえば、センスのある専務と商品部の部長。
このお二方にご意見を頂戴して、
最後の仕上げにかかります。

千葉でバイトをしていた時に、
ケーキをもってきてくれた専務、
ヘルプに来てくれた商品部部長が、
こんな形で関わってくださるなんて、
不思議なご縁です。

 こうしてできた店名で、
消耗品や、販促物など、色々なものも制作します。


そうこうしているうちに、初の直営店がオープンする事になりました。
書店さんに店舗展開するには、まずは自分でやってみる。
1号店は直営店で実験します。

数社の候補が挙げられた中で、
宇都宮の書店さんで、このプロジェクトに理解のあるオーナーがいらして、
その書店の一部、30坪を、
この新業態のコーナーにする事になったのです。

楽しみですねー。

 

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