133, 有名店がいきなりの撤退！

え！？ウソ！？

１１月にオープンし、
１２月～３月の繁忙期が終わって、売上もだんだんと落ちてた頃。
なんと、裏のお店が撤退するという知らせが。
オープンして半年で！？

そのお店は、レディースアパレルの有名なメーカーが展開するお店。
ティーンズ向けのお店としては、キーテナントだったと思います。

　　その会社の別のブランドが某都市の駅ビルにオープンした時は、
　　初日の売上８００万というバケモノショップ。
　　段ボールを抱えて商品の補充に行くと、
　　お客様が段ボールの中に手を突っ込んできて、
　　品出しする前に空っぽになるというお店でした。

あの店の姉妹店が出店している事は、
他のテナントにとって、
「あの店が出店するような館なんだ」という
安心感につながります。

僕も、業種業態は違うけど、
「有名どころが出店するんだ」と、
少し安心していたのを覚えています。

そのお店が撤退をする。

確かに売上が悪かったようで、
店長さんが悩んでいたのを覚えています。

確かに、全館的に厳しく、
当初の売上予算に対して８０％ぐらい。
予算達成店舗は少なく、
かなり厳しい店が多いという話はすでに出ていました。
それでも、

大丈夫なのかな？
でも、超大手だから、何か手を打ってくれるんだろうな。

なんて楽観視していました。
こういう甘えを持っているなんて、
経営者失格でした。

この時期は、大店法が変わる直前だったので、
あちこちで駆け込み出店が多かった時代。
ららぽーとや、イオン、アリオなど、大型の商業施設が、
次々と出店していました。

その中でこの館は、
テナント数２００店舗以上の超一流物件と比べると見劣りする物件。
ここへの出店はそことの抱き合わせというウワサもありました。
（もちろん、あくまでウワサです）

なかなか厳しい状況が続いていると、
ウワサでも、もしかしたら・・・と思うようになってきますよね。

「あのお店も、抱き合わせだったのかな？
　でなければ、こんなところに出店なんかしなさそうだもの。」

などと、
ついつい、よからぬ妄想が頭をよぎってしまいます。

有名どころの、早期撤退に危機感を煽られました。

そりゃあそうですよね。
ここで失敗したら悔しい思いの再燃。
自分のやってきた事が間違いだったという結末に。

それ以上に、
数千万を投資して作ったお店です。
その投資が無駄に終わるだけではなく、
その先に待ち受けているのは。。。

あー恐ろしい。

最悪１人でもお店は回せる！
いざとなったら夜逃げすればいい！（笑）

夜逃げは冗談として。
この頃は独身だったので、
最終最後は自分が責任をとれば済む事だと、
腹をくくりながら自分に言い聞かせていました。

　　こんな僕でも、
　　独立してから今まで、
　　その事を考えない日はありません。
　　だから強くなれたのかも。

まだお店は始めたばかり。
最後の手段までは猶予が残されている。
とりあえず、売上を作り、利益を確保しなければ話にならない。
その前に、まずは保険！という事で、
その店が撤退してから間もなく、
家賃交渉に向かうのでした。

開店から半年あまりで家賃交渉。
会計事務所の人にも「よく行きましたね」と言われるくらい
あまり前例のない事だったのかも。
無知は強し！（笑）

そう言えば。
店舗ラウンドしている時に、
半年で家賃交渉しているオーナーさんなんかいなかったな。。。
無知というより、無謀？？

さて、
無謀な交渉に、
応じてくれるのでしょうか？？

答えはＣＭの後で！（笑）

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