世界一の雑貨屋をめざして。

今までの道のりを振り返ったり、色々とあった出来事を綴りながら、雑貨との出会い、店作りへのこだわりなどを、自分なりに思考整理しつつ、 「最高の雑貨屋さんとはどんなものか」を探しながら記事にしています。

103, イニシャルコストの次は、ランニングコスト

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DREAMSの「COINK!」かわいいブタさんの貯金箱です。


あー、お金の話ばっかり(笑)

前回は出店に際してのコストを説明しました。
新規ショッピングセンターへの出店って、高いですよねー。
個人のレベルでは、かなりハードルが高いものになります。

イニシャルコストが高くてヒーヒー言っていますが、
内装も什器も、一回払ってしまえば済むもの。
(もちろん、減価償却として毎月経費計上はされますけど。)

これは、最初にどのくらい資金を用意すればいいのか、
ある程度の算段が付きますよね。
後は、資金を準備できるか否か。
準備できたら出店できるけど、
できなければ出店できない。

それよりも怖いのは月々のランニングコストです。

ランニングコスト
いわゆる「家賃」と、それ以外の「経費」の事。
人件費も毎月かかる経費です。

まずは、デベロッパーさんへお支払いするもの。
以下の4つが大きな項目で提示されます。

1,家賃
  月坪20万に対し15%など、最低保障があって、
  最低保障売上を超えた分に対し、10%など、歩率家賃が付いてきます。

2,共益費
  館内共用部の設備費です。坪単価いくらという固定設定が多いです。

3,販促費
  共用販促の経費です。売上部率の1~2%だったり、
  固定で売場面積1坪あたり2000円くらいします。

4,駐車場負担金
  共用の駐車場経費です。固定で坪2000円とか、
  売上の1~2%くらいだったりします。
  場所によってはチケットを別で購入するタイプも。

これらを合わせて、坪いくらという計算が経済条件の目安になります。
すべて仕入れで雑貨屋を運営する場合は、
売上比率12~14%を目安としています。


その他に細かい経緯があります。
1,売上金管理費
  売上をいったん預ける事になるので、その経費。
  両替機の使用料もこの中に含まれています。
  
2,水道光熱費
  電気代です。30坪の場合4~5万程度かかります。
  LEDで少し抑える事もできますが、それでも3万~4万はかかりますね。

3,空調費
  最近見かけるようになってきた項目です。
  これって、共益費に含まれるものでしょ?と思うけど。。。うーん。。。

4,ポイントカード経費
  館のポイントカード、実はお店が負担していたりする所もあります。
  売上の1%がポイントだと、カードをスキャンした金額の1%さっ引かれます。
  ポイントの換金は500ポイント。
  つまり、その間はお客様のカードに貯金してあるのですが、
  その分もテナント負担。
  ポイント有効期限が切れたらそのままデベロッパーの懐へ・・・
  なんだか詐欺っぽい手口で嫌いです。

5,従業員証発行代
  従業員証、義務で作らされるのですが、なぜか有料です。

6,入金通帳代、売上日報代
  デベロッパーの都合で作るものですが、これもお金が取られます。

7,釣り銭ロッカー使用料
  釣り銭をしまうだけのロッカー代。
  500円程度なので文句は言いませんけどね。
  売場に現金を残す事はNGとされています。

8,クレジットカード端末使用料
  CATという、クレジットの端末を店舗に設置するので、それの使用料です。
  ポイントカードと連動していたりもします。
  契約上、クレジットは館の一括加盟扱いになる事が多いので、
  それに従って機械も導入します。

9,駐車券発行機代
  駐車券にマークをするための機械です。なんと有料でレンタル。
  駐車場負担金に入れろ!と言いたくもなります。

10,クレジットカード事務手数料
  カード売上の、だいたい4%がお店の負担になります。

11,商品券事務手数料
  各種商品券の手数料です。これも4%くらい。

12,交通系IC、iD、Edyなどの電子マネー手数料
  最近増えてきました。
  これも、4%くらいの手数料が引かれます。

13,倉庫代
  外部倉庫を借りるときの倉庫代。
  店内に作ってもいいのですけど、坪単価の家賃を考えたら外部倉庫の方が安い。

14,従業員用駐車場
  駅からと多いショッピングセンターの場合、従業員駐車場があり、
  そこを月額5000~1万前後で借りる事になります。
  駐車場をスタッフに支給するか自腹にさせるかは会社次第。

15,ゴミ処理費
  ゴミ処分にもお金がかかります。
  量りで計測して、重量や区分によった単価で請求されます。
  月に1000円くらい。

などなど。
テナントで出店すると、たくさんの経費がかかってきますね。
でも、その分自店で集客を行わなくても、
ある程度はお客様を集めてくれる。そのメリットが大きいのです。

いかに優良で魅力的なテナントを集めるか。
地域に合った、顧客のニーズにあったテナント構成にするか。
そこで、どんな施策をして集客を図るか。
こういう事をやってくれるデベロッパーさんと、
一緒に力を合わせて、館全体を盛り上げる。
これがテナント出店のメリットです。
高いけど(笑)


以上がざっくりとしたランニングコストの内容です。
これ以外に、
人件費や、交通費、福利厚生、備品、消耗品、会議費などなどがあります。
借入をしている場合は、借入利息が経費になります。
借入金の返済は経費にはなりません。
後は、法人税
消費税は預り金なので、経費ではありません。
などなどのコストがかかってきます。
これらの項目は、また次回。

色々と出費が多くて大変です。
これに気を取られていると、何のためにお店をやっているのか見失いがち。
あくまでお店がメインで、これを運営するための経費。
目的を見失わないようにしないとね!

と、自分に言い聞かせる(笑)


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