商品を集めるのは本当に大変
ZACCANIA菖蒲店オープンの際に、実際に使用していた発注書。
9820行まで発注書を作ってました。
全国折り込みチラシの時もそうでしたけど、
商品中心の小売業は、どんな商品を、どうやって集めるかが大変。
チラシで、いくらデザインを頑張っても、
やっぱり商品次第で勝敗が決まります。
お店を作る時も、コンセプトを考えて商品構成を決めますが、
思った通りの商品を仕入るには、
膨大な数の仕入先、商品の知識がなければできません。
例えば僕が新店を作る時は、
すべての商品の発注書を作成して作っていますが、
その行数はなんと1万弱!!
エクセルでデーターベースのように作成して、
売価と仕入原価を計算しながら、
展開コーナー、キャラクター、仕入先別に金額を計算するため、
便利なエクセルを使っていますが、恐ろしいボリュームです。
もちろん、全部手入力は人間業じゃないので、
商品データをメールでもらったりしています。
それでも手入力は結構あります。
このベースを、だいたい1~2週間で作ります。
ベースを作りながら、
あれも欲しい、これも欲しいと、
発注数を入力しているのですが、
さすがに予算を大幅にオーバーしてしまいます。
次の作業は、
1万行あるデータを1つ1つ見直して、
発注金額を調整していきます。
これが2週間くらいかかります。
1つ1つの商品を見て、
3個発注を4個にしたり、
2個に減らしたり。
本当に必要なものだけに絞り込んでいきます。
これだけでも大変!というのはわかりますけど、
本当に大変なのはこの作業ではありません。
仕入先を見つけて、
山のようにある商品の中から、
自分の考えるMDに合った商品をセレクトする作業。
これが大変です。
それよりも、仕入先を開拓する事がもっと大変かも。
この、「仕入先」というのが、雑貨屋を作る上で重要なノウハウでもあります。
1社1社商談し、条件を交渉する。
先方から申し入れてくる時もあれば、
こちらからお願いに上がる時もある。
さまざまな仕入先さんとお付き合いしなければ、
より多くの商品を見る事ができませんし、
欲しい!と思った時に、その商品を仕入れる事ができないのです。
お蔭さまで今では、
どうにか仕入先に不自由する事もなくなってきましたが、
世の中にあふれている雑貨を見ると、まだまだ知らない商品が多い。
まだまだ開拓しなければならないのかも。
キャラクター雑貨は、だいたいの商品が手に入ります。
でも、セレクトショップの業態はまだまだ。
本当に店に合った商品をセレクトして店頭に並べるのは、
とても難しいものです。
でも、それが楽しいから続けられるんでしょうね。
最近では、各店の店長が「あれが欲しい」「これが欲しい」と言ってきます。
それに合わせて、その仕入先さんを開拓し、商談、取引に至る事もあります。
自分で店を作る楽しさを持っていてもらえるのは、
雇用する側も嬉しいです事です。
時々、元々の店のMDから外れる時もあります。
自分で見つけた仕入先を「ごひいき」にしてしまうところもあります。
本来のMDを考えると、それはNGな事。
人に任せるというのは、自分とは違ったものの見方を楽しめる反面、
店のデザインを崩す事もあるので、
ここも商品を集める上で難しいポイントですね。
こうしてブログにはたくさんの事を書いていますが、
口下手、説明下手なので、
思い描いている方向性を伝えるのに苦労しています。
「最高の雑貨屋を目指す」事を目標に、これからも修行の日々です。
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