世界一の雑貨屋をめざして。

今までの道のりを振り返ったり、色々とあった出来事を綴りながら、雑貨との出会い、店作りへのこだわりなどを、自分なりに思考整理しつつ、 「最高の雑貨屋さんとはどんなものか」を探しながら記事にしています。

28, 超高価な機械をダメにしてしまった。。。

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この時代のコンピューター
使っていたのは、これとは違います。
【懐かしの画面】昔のパソコン画像【重量級ノート】 - NAVER まとめ より。

 

販売促進課に進むに当たって、僕はかなりホラを吹いてました。
パソコンが扱える!!!と。

 

小学生の時に、
引っ越した先の裏に1年違いのお兄ちゃんがいて、
毎日のように遊んでいたのですが、
そのお兄ちゃんの影響で、
雑誌片手に家電店でプログラムを打って遊んでいました。

今じゃ考えられないですよね。
家電店のパソコンの前に椅子まで用意されて、遊べるようになっている。
そこに通って、雑誌に載っているプログラムコードを入力してました。
保存もできないので、1回限り。
そんな事をして遊んでいたのです。
変な子供(笑)

引っ越しするまでは、日が暮れるまで公園で遊んでいたのですが、
お兄ちゃんの影響ですっかりインドア派に。
環境の変化って恐ろしい。

おかげで、パソコンには抵抗がなく、機械いじりも好きになりました。
でも、大昔のパソコンで、それ以来はほぼシロウト。
学生の頃にいじくった程度で、ワープロレベル。
それなのに、パソコン出来ます!マック使えます!と言ってたのですから、
詐欺だな(笑)


そんな僕が会社のパソコンに初めて触れた時の事。

当時は、オフコンがメイン業務を担っていて、パソコンは表計算ワープロを行う予備の機械という程度。それがだんだんと、世代交代をして行く時期です。

会社には、最新のPC(PC-9821だったかな?)と、ゼロックスのカラーコピー機をつなげた、DTP(※)の本格的なシステムが登場しました。

DTP( Desk Top Publishing )
  机(Desk)の上(Top)で、印刷物(Publishing)を作ろうというもの。
  それまでは、手作業で写真や文字を切り貼りしていたのを、パソコン上で
  全部やってしまおう!というものです。

そんな機械がせっかくあるのに誰も使ってない。
だからパソコンのスキルが必要だったのか。。。
でも、できないしな(笑)

「とりあえず、1日1時間でもいいからパソコンを動かして慣れろ。」
という部長からの指示もあり、手の空いている(というよりも、なんだか仕事から干されていた?)僕は、時間があればパソコンをいじくる事になりました。


とりあえず、パソコンの動かし方。
電源をONして、しばらくすると、旗のマークが出て「じゃーん」という音楽。
黒い画面に文字だけのものしか知らなかった僕には新鮮です。

最初にコンピューター室のマネージャーから教えてもたっらのはマウスの使い方。
「これが、左クリックで、こっちが右クリック。」
素直に聞きながらも、心では

 「くりっく??」だって。ぷぷっ。きどってるなぁ。

 と、本気で思っていました。(笑)
そのくらいに、超初心者です。
初めて使うマウスと、ウインドウズというOSが楽しくて、
まあ、やる事もないし(笑)
ちょこちょこといじくってました。

 
仕事は販促ですので、メインは販促物。
先輩はMS-DOS(ウィンドウズの前のもの)のPOP作成ソフトを使って、手書きをスキャンしたものに色を加えていく作業をしています。

ちょこっと教えてもらいましたけど、よくわからない。
いつも先輩が使っているのでいじくれない。

手書きの販促物はダメみたいだし、
とりあえずいじくってみよう。と、最新式のパソコンに向かいます。

この機械は、カラーコピーからスキャンして、フォトショップ(※)で加工する、DTPのような事をするための機械です。

フォトショップ
   プロ仕様の写真加工ソフト。1本10万円以上する高価なもの。

今じゃ個人でも普通にできるような作業ですが、
当時はプロでもないと、お目にかかる事もない機械です。

初めての機械で、いきなりハイレベルな業務。
当時はフォトショップを使いこなせれば、それだけで仕事になった時代でした。
一般的には普及していな高級品だけに、シロウトがいじくってどうにかなるものでもありません。

そんな難易度の高いモノですけど、
主任の仕打ち(?)でへそ曲がってたし
仕事もなんだか干され気味だし
時間はあるのでいじくりまわしてました。


その結果!


いじくりはじめて3日
真っ黒な画面のに

file not foud

の冷たい文字が。。。

このメッセージを最後に、
超高級なコンピュータは動かなくなってしまいました。。。

 

ぎょええええ!!!!
なんで!?(汗)
 

焦る僕。
シロウトが遊び半分でいじくっちゃいけなかったのか!?
会社で巨額を投資したものをいきなり壊す新米!

慌ててコンピュータ室の先輩に駆け寄ります。

笑顔で「藤田くーん。何やったの?」(やさしい~(涙))

先輩がいじくっても、何をしても沈黙するパソコン。。。
困ったまま、コンピュータ室の上司(=僕のトップ)、部長の所へ話が回ります。


ああ。。もうダメだあ。。。


と、心の中で思いながら事の顛末を伝えると、
部長はそのパソコンを導入した会社へ電話します。
そして、強烈な台詞が。


「こんなシロウトが、ちょっと触ったくらいで壊れるようなものを持ち込むな!」

 

・・・え!?

 

僕は唖然としました。

初めて会った時は、背のデカいオッサンだなぁと思っていたくらいですが、
改めて見てみると、インテリヤクザのような強面の風貌。
しかも声がデカい。
そんな人が、大声でそんな台詞を言うものですから、
相手も驚いてるに違いない。

その後、「気にしないで、どんどん使え」と、優しい言葉をいただき、
助かった~と思うと同時に、
僕は改めてこの部長の魅力に引き寄せられました。

色々な武勇伝もありますが、
とても大きく、心が広い方で、僕の尊敬できる人の1人です。

課長もすごいけど、部長もすごい人だ。

こんな方々と仕事できていたなんて、本当に幸せでした。

 
この後、無事にパソコンは復活。
よかった~。
おかげで僕も、仕事(?)ができるようになりました。


この一件以来、この恩は何かで返さなきゃと思ってます。
逆らうと、あのデカい声で、何を言われるかわからないもので(笑)

 

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