14, 言葉の壁が襲ってきた!
初の名古屋。
日本国内であれば、どこでも不便はないだろうと思っていたのですが、
不動産屋さんで、いきなりの洗礼を受けました。
アパートの鍵を受け取りに、不動産屋へ行ってみると、
奥からおじいさんがやってきました。
「○○でお世話になります。藤田と申します」と普通に挨拶をすると、
「○×※◇だみゃー凹▽凸でりゃー○※φ@だぎゃねー」
????
「@×※みゃーで、▽凸○※φ@ぎゃー」
????????(汗)
何をしゃべっているのかさっぱりわからない。。。
「みゃー」と「ぎゃー」は聞き取れるとけど、その間の言葉が、
言葉なのか擬音語なのかさっぱりわからない。。。
後で聞いたら、お年寄りは、特に名古屋弁が出るそうです。
とりあえず、鍵を受け取る事はできたけど、
同じ日本人とは思えないくらいの衝撃を受けました。
恐るべし、名古屋星人(笑)
※決して名古屋に悪意があるわけではありません(笑)
名古屋、大好きです。また住んでみたいな。
そんな僕も、千葉の田舎者です。
昔は自分が千葉弁を喋っていたことを、まるで意識していませんでした。
千葉でも東京よりだと、方言はほとんど無いのですが、
千葉のちょっと奥、千葉市は違います。
子供の頃は千葉駅近くに住んでいましたが、
親が店を出すのに駅からバスで30分くらいの街に引っ越しをしました。
街中とは離れた、ニュータウン。集落のようなイメージの町。
とくに遠出しなくても、その部落の中で用事はまかなえる。
高校生の時の移動は自転車が中心だったので、
1時間かけて千葉駅まで買い出しに行くのがせいぜい。
都内へ出ることは稀でした。
つまり、他県との交流が少ない、陸の孤島のようなものでした。
お互いの共通言語は千葉弁です。
初めて自分のなまりを自覚したのは、高校生の時の修学旅行。
修学旅行で京都へ行った時に、自分達が話している言葉が何かおかしいと気づいたのです。
みんなで話していると、やたら語尾に「べ」がついている。
「おー!行くべ !」
「やるべ!」
「食うべ!」
と、語尾に「べ」をつけて話してる!
恥ずかしい!(笑)
不思議ですよね。
京都は関西弁、京言葉の街なのに、そこで標準語を意識するなんて。
田舎者丸出しの自分たちに恥ずかしくなって、小さくなったのを覚えています。
海外でもないのに、言葉の壁にぶつかってしまいました。
でも、お店は基本的に標準語。
スタッフのみんなも標準語…だったと思います(笑)
イントネーションが違うわけでもないし、特別な単語も、お店で働く分にはなかったと思うので、方言を意識したこともありませんでした。
普段の生活でも、あまり名古屋弁に触れる事もありません。
前にも書きましたが、赴任先で初の一人暮らし。持ち物は布団とコンポのみの僕。
情報を仕入れる術が乏しいのです。
ローカルのテレビなんか見た事ありません。
聞いていたのはFMで「赤坂泰彦のミリオンナイツ」ばっかり。
ある日、店で仕事をしていると、お客様から声をかけられます。
なにやら商品の話をしていたと思うのですが、ひとしきり話した後、お客様が言った言葉に僕は???となってしまったのです。
その言葉とは
「おにいちゃん、べんきょうして!」
何だろう?商品知識のことかな??
話し方に不備があったのかな??
そのお客様の事をもっと知ってくれって事かな??
何のことかさっぱりわからず軽くパニックになって、笑顔で
「はい!がんばります!」
と、極力さわやかに応えていたつもりでした。
おばちゃんは笑顔で商品を買ってくださったので、それでよかったんだとほっとしましたが、後でこの話をすると、皆さん爆笑。
「べんきょうして」=「値引きして」
って事だったんですね。初めて知りました。
おばちゃんは「ちょっとまけて!」って言っていたのに、
「がんばります!」と定価で売って満面の笑顔(笑)
おばちゃんも笑顔で帰ってくれました(笑)
いやー。勉強になりました。
約1年後に、テレビがようやく我が家に来る日が来たのですが、
「引っ越しのサカイ」さんのローカルCMで、
「♪べんきょうしまっせ、ひっこしのぉ さかい♪ ほんま かいなそーかいな ほいっ♪」
と歌っていたのを見ては、この日の出来事を思い出していました。
知らずに見てたら、なんだか訳のわからないCMになっていたんだろうな。。。
ありがとう、おばちゃん。
CM、楽しめたよ(笑)
YouTube 引っ越しのサカイCMより。なつかしー!
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